宮崎県都城市で豚熱の疑いがある死んだ野生のイノシシが見つかった問題で、国の機関が調べた結果、11日夜、豚熱への感染が確定したことが分かりました。

県によりますと、9日、都城市の用水路で野生のイノシシが死んでいるのが見つかり、県の家畜保健衛生所で豚熱ウイルスの遺伝子検査を行ったところ陽性が確認されました。

そして、11日、国の機関で検査した結果、豚熱への感染が確定したということです。

県内で野生のイノシシの豚熱感染が確認されたのは初めてです。

(宮崎県 河野知事)
「さらに緊張感をもって農場に持ち込ませない対策、それから野生のイノシシに対策というのが必要になってくる」

死んだイノシシが見つかった地点から半径10キロの区域は「感染確認区域」に指定されることになっていて、イノシシの捕獲を強化するほか豚熱ワクチンの緊急散布を行うことにしています。

半径10キロ以内には97戸の養豚農場があり、およそ17万4000頭の豚が飼育されているということです。

県は、12日、養豚関係者らを集めた緊急防疫会議を開くことにしています。