警視庁渋谷警察署の警察官などをかたって、「裁判費用を支払う必要がある」などと、うその電話をかけられ、60代の女性が58回にわたって現金およそ2900万円をだまし取られました。

警視庁によりますと、今年1月上旬、「大手通信事業者サポートセンターのコイケ」を名乗る男から、渋谷区に住む60代の女性に「動画サイトの未納料金が発生している」などと、うその電話があり、女性は現金を指定の口座に振り込みました。

その後さらに、別の日に「渋谷警察署捜査二課のサイトウ」を名乗る男から、「あなたの名前で詐欺をしている集団がいて、あなたも訴えられて裁判になるので、裁判費用を支払う必要がある」などと、うその電話があり、また金を振り込んでしまったということです。

女性は男らのこうした電話で58回にわたって、あわせて現金およそ2900万円をだまし取られたということです。多いときには1回で最大100万円を振り込んでいて、男らの電話は全て女性の自宅の固定電話ではなく、携帯電話にかけられていたということです。

4月上旬、男らからの連絡がなくなり、不審に思った女性が渋谷署に相談し、事件が発覚しました。

警視庁は電話や女性の口座の解析などを行って、男らの行方を追っています。

警視庁は「『動画サイトの未納料金がある』『裁判費用を支払う必要がある』と警察がお金の振り込みをお願いすることはない。警察官を名乗った電話には、所属や担当部署を名前確認して、怪しいと思ったら家族や知人に相談し、最寄りの警察署に相談してほしい」と注意を呼びかけています。