先月(3月)23日に岡山市南区で発生した山林火災について、岡山市は発生から20日目のきょう(11日)、「鎮火」を発表しました。付近の住民からは安堵の声が聞かれました。

山林火災は、先月23日に岡山市南区で発生し、28日に鎮圧状態となりました。そして、今月5日以降は熱源も確認されておらず、岡山市は「この状態が7日間続けば鎮火を判断する」としていました。

その7日目にあたるきょう(11日)、消防が熱画像装置を載せたヘリコプターで現場を確認したところ、熱源が確認されなかったことから、岡山市は「火が完全に消し止められた」として鎮火を発表しました。

今回の山林火災の焼損面積は約565ヘクタールで、記録が残る1965年以降、県内最大となっています。鎮火の発表を受け、付近の住民からは安堵の声が聞かれました。

(近くに住む人)
「ほっとしたよ。鎮火になったらまず大丈夫というのが一番」

「やれやれと。安心しています」

伐採した木を燃やしていたところ山林に燃え移ったと見られている今回の火災です。

倉庫1棟が全焼し、保管していた農機具なども焼ける被害にあった70代の男性は、自らが火災を起こす側にならないよう、野焼きなどをする際にはこれまで以上に注意したいと話していました。

(被害にあった男性)
「絶対こういうことにならないように、草を焼いたりする時は、最大限の注意を払いたい。もしやるとしたら」

今回の山林火災を受け、岡山市消防局の上田匡局長は、「今後、出火原因や損害の詳細な調査を進めていくとともに、山火事防止の指導や広報を一層強化してまいります」と話しています。

【スタジオ】
ー岡山市は焼失した山林の復旧について今後検討するとしています。一方、岡山県は山林の復旧には国からの補助が必要不可欠だとして、補助を受けるための計画を策定する方針です。計画には山火事対策として燃えにくい樹種を植えることも盛り込む予定だということです。