歴史は繰り返されるのでしょうか。韓国で文在寅政権時代の事件をめぐり、検察が当時の閣僚への捜査を加速させています。最終的なターゲットは文前大統領ではないかという見方も出ています。
21日、ソウル中央地裁の前に集まった大勢の報道陣。地面には目印のようなテープが貼られています。
メディアが待ち構えるのは文在寅政権当時の国防相・徐旭氏。韓国の検察が今週、職権乱用などの疑いで逮捕状を裁判所に請求しました。そして…。
記者
「文在寅政権時代の閣僚だった徐旭前国防相が出頭しました」
徐前国防相は無言で裁判所に入っていきました。
徐氏はおととし、延坪島周辺の北朝鮮の海域で海洋水産省の職員が北朝鮮軍に射殺された事件をめぐり、軍の報告書にうその内容を記すよう指示した疑いが持たれています。
行政のチェック機関である韓国の「監査院」は10月、報告書を発表。そこでは、射殺された職員が自ら北朝鮮に越境しようとしていたという構図にするため、関係機関が証拠を隠ぺいしたと判断し、検察に捜査を要請しました。これにより、かつての文政権のメンバーおよそ20人がターゲットになっているのです。
これまでも韓国で政権交代後に繰り返されてきた前の政権への容赦なき捜査。これに野党側は。
野党「共に民主党」の議員たち
「尹政権の政治弾圧を糾弾する!糾弾する!糾弾する!」
一連の捜査は「政治報復だ」と非難。「矛先が文前大統領に向かっている」と反発を強めています。
市民の反応は。
ソウル市民
「そんなところに気をつかうくらいなら、国のため国民のために働かなければ」
「今やっていることを見ると、なぜか過去への回帰という感じがぬぐえません」
尹錫悦大統領が掲げる「国民統合」。ただ、北朝鮮の相次ぐ軍事挑発や物価上昇などの課題に直面する中で、政治対立もいっそう激しくなり「統合」とはほど遠い状況となっています。
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