アメリカのトランプ大統領は、日米安全保障条約をめぐり、「我々は彼らを守るが、彼らは我々を守らない」と主張して、再び不満を示しました。

アメリカ トランプ大統領
「私は一方的な取引に目を向ける。日本とは仲良くやっているが、日本とも一方的な取引がある。我々は彼らを守るが、彼らは我々を守らない」

トランプ大統領は10日、日米安全保障条約は片務的な内容だと、改めて主張しました。

在日アメリカ軍の駐留経費を念頭に、「日本を守るために数千億ドルを支払っている。しかし、我々が攻撃されても彼らは我々を守るために何もする必要がない」と不満を示しています。

トランプ氏は先月にも同様の発言をしていますが、今回はアメリカが各国と不利な貿易をしてきたという認識を示すなかで、この発言をしました。

トランプ氏は8日には、「相互関税」をめぐる各国との交渉について「貿易や関税の話題以外も取り上げる。『ワンストップ・ショッピング』は美しく、効率的だ!」とSNSに投稿していて、日本との交渉で、在日アメリカ軍駐留経費の日本側負担の増額を提起する可能性があります。