アメリカのトランプ政権は、中国に課している関税率が合計で145%になったと明らかにしました。

ホワイトハウスは10日、中国に対する「相互関税」の税率をこれまでの84%から125%に引き上げたと発表しました。合成麻薬の流入を理由に課している20%の関税とあわせて、関税率は145%になると説明しています。

アメリカ トランプ大統領
「中国とは対話のテーブルを再設定しようとしていて、うまくやっていけると思う。私は習近平国家主席をとても尊敬している」

トランプ大統領は、中国との交渉には前向きな姿勢を改めて示しました。関税の上乗せで中国へ強い圧力をかける一方、これ以上、報復の応酬が激しくなることは避けたい考えとみられます。

一方、10日のニューヨーク市場では、中国との貿易戦争への警戒感から、ダウ平均株価が一時、2100ドルあまり値下がりしました。

中国への関税率が145%になるという情報が伝わったことが要因で、結局、1014ドル安と、4万ドルを割り込んで取引を終えています。