アメリカのトランプ大統領は、日本からの輸入品に24%かけるとしていた「相互関税」について、90日間措置を停止すると発表しました。

(トランプ大統領)
「私は、みんなちょっと過剰に反応しているなと思ったんだよ。みんなちょっと神経質になり過ぎ、怖がり過ぎだ」

日本は上乗せ分も含め「24%」の相互関税の発動から、わずか13時間あまりの方針転換。一時停止されるのは「上乗せ分」で、全世界を対象にした10%の一律関税は維持されます。

渡辺酒造店 渡邉隆専務

コロコロ変わる対応に、この地方の企業もヤキモキが収まりません。創業150年以上の歴史を誇る岐阜県飛騨市の「渡辺酒造店」では売り上げの10%が海外への輸出。そのうち約4割をアメリカが占めています。

(渡辺酒造店 渡邉隆 専務)
「(アメリカのバイヤーから)けさ電話があり『もっと予断を許さないぞ』と。先行きがもっと見えない。良くなったり悪くなったりするかもしれない」

去年12月には日本の「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録され、海外での日本酒の販売には追い風が吹いていた中での「トランプ関税」。今後は一旦「様子見」だと言います。

(渡辺酒造店 渡邉隆 専務)
「非常に追い風だったんですが…。“関税のバズーカ”で今後深く大きなお客さんにアプローチするのは非常に難しい。保険をかけながら東南アジアにもセールスしていきたい」