“モノ言う株主”として知られる旧村上ファンドの村上世彰氏の長女らが持つフジ・メディア・ホールディングスの株式が、9.77%に達したことが分かりました。

関東財務局に提出された報告書によりますと、旧村上ファンド系の投資会社2社と村上世彰氏の長女、野村絢氏の3者が保有するフジ・メディア・ホールディングスの株式は今月2日時点で9.77%に達しました。

野村氏らは連日、フジ・メディア・ホールディングスの株式を買い増していて、投じた額は総額546億円、現在、筆頭株主になっているとみられます。

野村氏らは株式取得の目的に「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為を行うこと」をあげています。

フジ・メディア・ホールディングス株をめぐっては、日枝氏の退任を求めてきたアメリカの投資ファンド「ダルトン・インベストメンツ」やSBI系の資産運用会社「レオス・キャピタルワークス」も大量保有するなど取引が活発化していて、6月の株主総会に向けて“モノ言う株主”からの圧力が強まりそうです。