4月13日(日)に開幕する大阪・関西万博では、開幕イベントの一つとして1万人がベートーベンの「第九」を歌います。この「1万人の第九」には高知県内からも中学生と高校生が参加。世界中の注目を集める大舞台を前にした心境を取材しました。

「1万人の第九」は、毎年12月に行われているコンサートで、今回は特別に大阪・関西万博の開幕日に、万博の会場で行われます。

これまで、全国大会で数々の賞を受賞してきた土佐女子中学・高校コーラス部も、2022年と2023年に1万人の第九に参加。万博会場で行われる今回も、中学生と高校生、合わせて16人が参加することになりました。

(リポート 遠藤 弥宙 アナウンサー)
「万博での1万人の第九まで3週間をきりました。練習はこれから追い込みを迎えます」

生徒たちは、定期コンサートの練習と並行して、3月20日から本格的な練習に入りました。ベートーヴェンが作曲し1824年に発表された「第九」。歌詞は全てドイツ語です。慣れない発音やアップダウンの激しいテンポ。少ない時間の中、生徒たちは必死になって練習に励んでいます。

(コーラス部 田村歌穂 顧問)
「“アッレ”、“メンシェン”1つずつ言ってください」

過去2回の参加はリモートだったため、現地で歌うのは今回が初めてです。その初舞台が世界中から注目を集める万博。みなさん、緊張しているかと思いきや、楽しさの方が勝っているようです。

(中学3年 西村友那さん)
(Q.万博で「第九」を歌えるとわかったとき、どんな気持ちでしたか?)
「おー!って。すごいなって思いました」

(中学3年 西川葵さん)
「初めての「1万人の第九」で、これからもあまりないと思うので、楽しく歌いたいです」

(高校3年 青木優奈 部長)
「まず万博に行けることにすごくびっくりして、その中でも今まで歌ってきた「第九」を歌うのは、とにかくびっくりしました。(土佐女子コーラス部として)初めて現地に行くので、とても誇らしい気持ちです。(過去2回は)ずっとオンラインで参加してきたので、現地に行って、皆さんの声を聞きながら歌うのは楽しみです」

(コーラス部 田村歌穂 顧問)
「すごく私自身も楽しみですし、生徒たちはもっともっと楽しみだと思います。『万博で歌える』というのは力になると思いますので。これからあと2週間でどこまでできるか楽しみです」

当日の様子は生配信されることになっています。土佐女子中高・コーラス部を含む1万人の歌声が大阪・関西万博の開幕に花を添えます。

(土佐女子中高コーラス部 部員)
「心に響く合唱を。Freude!」