名古屋市熱田区の堀川にイルカの仲間、スナメリが現れました。

きのう午前11時ごろ名古屋市熱田区にある白鳥庭園前の堀川で撮影された映像には、川の中にイルカのような白っぽい生き物がいる様子が捉えられていました。

(撮影した 松川琴美さん)
「たまたま川をのぞき込んだ時に、すごく大きな魚影があるなと最初は思った。びっくりして撮影した。すごく元気そうに楽しげに泳いでいた」

撮影されたのは名古屋港につながる堀川の河口から約4キロの場所。イルカのような生き物の正体は?

(名古屋港水族館 神田幸司さん)
「正真正銘スナメリ。白っぽい体色とイルカの形をしているが背びれがない。それが大きな特徴」

スナメリは体長170センチほどのイルカの仲間で、伊勢湾と三河湾に3000頭から4000頭生息していて、名古屋港では秋から春にかけて見られるといいますが…。

(名古屋港水族館 神田幸司さん)
「川にスナメリがいるのは、とても珍しい。(堀川には)名古屋港から、そのまま魚を追いかけて上がっていくのでは」

日本の川にイルカの仲間が入ってきた例の半分が名古屋市のスナメリだそうです。

(撮影した 松川琴美さん)
「かわいくて、こんな瞬間は、なかなかない。貴重な時を見られてすごくうれしい。スナメリも、きっと桜がきれいだと思っているかもしれない」

桜の時期にスナメリが見られることも珍しく、近所で遭遇できたのは名古屋ならではの幸運かもしれません。