国土交通省は岡山市と吉備中央町にまたがる旭川ダムを現在の場所より下流に移転・新設する方針を明らかにしました。自然災害の激甚化を踏まえた対応で、総貯水容量の拡大などを計画しています。

1954年に完成した岡山市北区建部町と吉備中央町にまたがる旭川ダムです。国土交通省の計画では新たなダムは現在の場所より数百メートル下流に建設するとしています。

近年の降雨量の増大を踏まえ、ダムの下部に放水ゲートを設ける予定です。また、総貯水容量も現在のダムより200万トン増やすことにしています。国土交通省によりますと他の治水対策とも組み合わせることで、洪水が起きたときに浸水する下流域の面積は現在の10分の1以下になる見込みだということです。

ダムの新設にかかる費用は約1100億円で、20年以内の完成を予定しているということです。