“相棒”との別れ 新たな出発
矢野さん「今でも心のどこかでは、まだいけるんじゃないかという気持ちはあるんですけど。震災前のお店から仮設の店舗、そして再建した新しいお店。全部このオーブンと一緒だったから」
オーブンは、ただプリンを作る機械ではなく、一緒に苦難を乗り越えてきた相棒のような存在だと話す矢野さん。
地震から9年。赤ではない新たなオーブンが店に届きました。二人三脚で歩んできた赤いオーブンとの別れです。

矢野さん「あの赤いオーブンは僕そのもの。いろいろな想いがつまった、いろいろな苦労を見てきた、赤いオーブン」
「新しくなったオーブンでも、想いを込めて”新しい益城プリン”をまた作っていけたらと思っています」
赤いオーブンの扉とねじは、オブジェにして店に飾られる予定です。“相棒”は引退はしましたが、これからも矢野さんに寄り添います。
