JR九州の子会社が、「クイーンビートル」の浸水を隠ぺいしていた問題で、福岡海上保安部が前の社長らを海上運送法違反などの容疑で9日にも書類送検する方針を固めました。

この問題はJR九州高速船の「クイーンビートル」がおととしと去年の2回にわたり浸水があったにもかかわらず、国に報告せず、「安全確保命令」を受けていたものです。

福岡海上保安部は、去年10月にJR九州高速船とクイーンビートルを捜索するなどして調べを進めてきましたが9日にもJR九州高速船と前社長らを海上運送法の安全確保命令違反などの容疑で書類送検する方針を固めました。

北海道・知床半島沖の観光船沈没事故を受けて厳罰化された安全確保命令違反容疑が適用されるのは、今回が初めてとなります。