ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、東部ドネツク州での戦闘で、ロシア軍に参加していた中国人兵士2人を拘束したと明かしました。2人からはパスポートなどの身分証を押収したということです。

ゼレンスキー氏は「ロシア軍の部隊には、さらに多くの中国人がいる可能性を示す情報がある」と述べ、中国政府に説明を求める方針を示しました。

また、ロシアについて、「中国などの他国を関与させたプーチンには戦争を終わらせるつもりがないことが明確になった」と強く非難しています。

米国務省 ブルース報道官
「北朝鮮の戦闘参加も憂慮しているし、中国人の兵士が捕らえられたことも憂慮している」

アメリカ政府は「中国人がロシア側で戦闘に参加していた」との情報を「把握している」と明らかにし、懸念を示しました。

そのうえで、中国が軍事転用が可能な物資をロシアに輸出していることを改めて指摘し、「この2つの核保有国の協力は、世界をさらに不安定にさせるだけだ」と批判しました。