岩手県大船渡市の大規模な山林火災は、発生からおよそ40日が経過した7日、ようやく市が「鎮火」を宣言しました。

市は7日、岩手県の防災ヘリによる上空からの偵察や、関係者が集まって行った最終調査協議を経て山林火災の鎮火を宣言しました。

2月26日に発生した大船渡市の大規模な山林火災では1人が死亡し、焼失面積は平成以降で最大のおよそ2900ヘクタールに上りました。
3月9日に、これ以上の延焼拡大の危険がないとして火災の「鎮圧」が宣言された後も上空からの熱源の調査や、地上での燃え残った火の処理が続けられてきました。

今回の山林火災では、住宅や漁業施設など221棟の建物が焼け、6日現在で194人が避難所や親戚の家などでの避難生活を続けています。

「鎮火」には至ったものの生活の再建へ向けた継続した支援が求められています。