物価の変動を反映した働く人1人当たりの「実質賃金」が、2か月連続でマイナスとなったことがわかりました。

厚生労働省によりますと、基本給や残業代、ボーナスなどを合わせた、働く人1人当たりの今年2月の現金給与の総額は28万9562円で、前の年の同じ月から3.1パーセント増え、38か月連続の上昇となりました。

一方、物価の変動を反映した「実質賃金」は、前の年の同じ月と比べて1.2パーセント減少し、2か月連続でマイナスとなりました。

厚労省は「賃金は上がっているものの、物価の上昇には追い付いていない」としています。

また、去年11月から今年1月までに支給された冬のボーナスは、1人あたりの平均額が前の年と比べて2.5パーセント増え41万3277円で、4年連続で上昇しました。