那覇市に本社を置き、家賃債務保証サービスを展開する全保連は、ことし2月から
三菱UFJニコスが実施していたTOB=株式公開買い付けが成立したと発表しました。今月10日付けで三菱UFJニコスは、全保連の筆頭株主となります。


三菱UFJフィナンシャル・グループの子会社である三菱UFJニコスは、ことし2月から那覇市に本社を置く全保連の株式に対する公開買い付けを実施していました。

その結果、買付け予定数の下限である1166万1185株を上回る、1302万6468株を三菱UFJニコスが取得することになり、全保連は今月4日、株式公開買い付けが成立したと発表しました。

これにより三菱UFJニコスの議決権保有割合が、50.26%となるため、株式公開買い付けの決済開始日となる今月10日付けで三菱UFJニコスは、全保連の筆頭株主となります。

三菱UFJニコスは、家賃債務保証事業でのクレジットカード決済を通じて、リテール戦略の強化を図ります。

一方、全保連は、高齢者や外国人労働者増加、賃料の上昇などで市場規模が拡大するなか、住宅の確保に配慮が必要な顧客に対するさらなるサービスの向上を目指します。

株式の公開買い付け成立後も、全保連の東京証券取引所スタンダード市場における上場は維持される見通しです。

全保連は、株式公開買い付けの成立について今月11日(金)に記者会見を開く予定です。