大地震が発生したミャンマーの軍事政権のトップが国際会議に出席するため、タイを訪問しました。参加した周辺国は、首脳会議でミャンマーへの復興支援を盛り込んだ共同声明を採択しました。

3日、タイの首都バンコクを訪れたのは、ミャンマーの軍事政権のトップ、ミン・アウン・フライン総司令官です。

ミン・アウン・フライン総司令官は、ベンガル湾周辺の7か国で構成する経済協力の枠組み「BIMSTEC」の会議に出席し、地震で大きな被害が出ているミャンマーへの支援を参加国に呼びかけました。

4日に開かれた首脳会議では、被災したミャンマーやタイへの復興支援を盛り込んだ共同声明が採択されました。

ミャンマーの軍事政権が国際社会で孤立を深める中、総司令官が国際会議に出席するのは極めて異例で、震災を政治利用して国際社会に軍政を承認してもらう狙いがあるとみられます。

総司令官は、JNNの記者の問いかけに無言で会場を後にしました。

バンコクの会場近くの橋では4日朝、「我々は殺人者ミン・アウン・フラインを歓迎しない」と書かれた横断幕が発見され、会場周辺の警備が一時強化される場面がありました。