存在が謎に包まれた世界的アーティスト・バンクシー。その新作版画などを集めた展示会が、5日から金沢市の金沢エムザで始まります。
ひと足先に作品の見どころなどを紹介します。
バンクシーを象徴する様々なネズミの絵が並んでいます。世界各地でゲリラ的に絵を描くバンクシーは、自分自身をよくネズミになぞらえていました。そのため、ネズミを描いた作品が多くあります。

「バンクシー展」では、活動初期の作品から日本初上陸の新作まで60点を超える版画が展示・販売されます。

サロン・ド・ウェール・行方憲一さん「バンクシーは戦争反対、暴力反対、世界の平和を願ってアートを通じて発表している作家。メッセージは見る方によってさまざま。自分の目で確かめていただいてみなさんの目でバンクシーのメッセージを解き明かしていただきたい」
金沢での展示会は2回目ですが、「反戦」を訴える作品は今回もあります。
サロン・ド・ウェール・行方憲一さん「『FLOWER THROWER』というタイトル。パレスチナとイスラエルが紛争をしているときにバンクシーが現場に赴いて、戦争では何も解決しない、愛を贈りなさい、と青年が手りゅう弾を投げているところを花束に変えた代表作のひとつ」

なかには、価格が1000万円もする作品もあります。
気に入った作品はその場で購入もできます。バンクシー版画展は13日まで金沢エムザの8階催事場で開かれています。