昨年度、県内で倒産した企業の数は48件で3年度連続で増加しました。一方で負債総額は前年度より減少しています。

帝国データバンクによりますと昨年度、県内で倒産した企業の数は48件で前年度の38件から10件増え、3年度連続での増加となりました。一方で昨年度の負債総額は41億6400万円で前年度に比べ8.4パーセント、3億8400万円減少しています。

業種別ではサービス業の倒産が13件から24件と2倍近くの増加となり、中でも高齢者・障がい者福祉関連業が1件から6件と増加しました。負債額でみると5000万円未満の少額倒産が32件と全体の約7割(66.7%)を占め、小規模業者の倒産割合が前年度に比べ増加しています。

また、業歴別では、前年度は業歴30年以上が最多だったのに対し、昨年度は業歴15年未満の業歴の浅い企業が約7割と増加しています。帝国データバンクは今年度も人材を確保し、価格転嫁などに対応できる企業と、そうでない企業の二極化がすすみ倒産件数の増加が続く可能性があるとしています。