岡山理科大学などの共同発掘調査隊が2019年にモンゴルのゴビ砂漠で発見した化石についてです。研究の結果、新たな哺乳類であったと発表しました。
(新田真子キャスター)
「こちらの約1センチの顎の化石を研究した結果、新属新種の哺乳類であることが分かりました」

岡山理科大学によりますと、モンゴル科学アカデミー古生物学研究所との共同発掘調査隊が2019年に発見した化石を約7年にわたり研究した結果、新属新種の哺乳類だったことがわかりました。モンゴルのゴビ砂漠にある約1憶年前の恐竜時代の地層から見つかったものです。
その後の研究の結果、臼歯の形態や顎の特徴から、これまでに確認されていなかったネズミサイズの小型の哺乳類の化石と判明。発見された地域で尊敬されている「ラマ僧」と、旧林原自然科学博物館の館長・石井健一さんの名前から「ラウジャア・イシイイ」と名付けられました。

(岡山理科大学生物地球学部 恐竜学科講師 千葉謙太郎さん)
「これまでこの時代の地層というのは、世界的に見ても数が少なくて、どういう風に形態が変わったり進化してみたいなことが、まだまだ良く分かっていないことだったりするんですが、今回そういう化石記録のギャップというのを一点ではあるんですけど埋めてくれる貴重な化石ということで」
岡山理科大学は、今後もモンゴルとの共同研究に力を入れ、恐竜を含む豊かな生き物の解明に貢献していきたいとしています。