中南信では桜の開花宣言が出され、待ち遠しいのが、満開のサクラを楽しむお花見です。今、見頃となっている県内の桜、そして、長野市内の花見スポットなどを取材しました。
見頃を迎えていたのは、飯田市の「安富(やすとみ)桜」です。
高さ20メートルの「エドヒガンザクラ」。
樹齢はおよそ450年できょうも大勢の人が花見に訪れていました。
もう一つ、飯田に春を告げるのが小学校の入学式に合わせた行事です。
江戸時代中期に建てられた赤門は旧飯田城で唯一、当時と同じ場所に残っている建物で、近くの追手町小学校の入学式にあわせ特別に開けられます。
南信州伝統の獅子舞が新1年生を迎えました。
「(獅子舞は)すごいし格好良かった」
「庭で遊んだりして。サッカーがうまくなりたい」
松本でもサクラが楽しめるようになる中…。
長野市のサクラはいつ開花するのでしょうか?
前田キャスター:「こちらの桜の木、遠くから見るとつぼみですが、近づいてみるとピンクの花びらが顔をのぞかせています」
ソメイヨシノのつぼみはふくらみ、もうすぐ咲きそうな雰囲気でした。
善光寺へと続く表参道を歩いていくと、一足先に春の訪れを実感できるスポットを見つけました。
飲食店などが軒を連ねるぱてぃお大門。
早咲きとして知られる河津桜が、咲いていました。
建物に隠れて桜の木は見つけにくいですが、長野市の隠れた名所だということです。あさってまでは夜のライトアップも行われています。
前田キャスター:「長野市のサクラの名所、城山公園にやってきました。花見と言えば「花より団子」、この時期ならでは、花見小屋の設置が進んでいます」
全国的にも珍しいと言われる、長野の春の風物詩、花見小屋。
「花見茶屋鶴亀」は、あさってからオープンだといいます。
齋藤幸代社長:「とにかく桜が散らずに長く咲いてほしい。桜あっての花見小屋なので」
建物の中で食事をしながら、サクラを見ることができる花見小屋。
肌寒さも残る信州の春、あたたかな屋内で酒や食事と一緒に桜を楽しんでもらおうと建てられたもので、60年以上前から続いています。
過去には20軒以上の小屋が並んでいましたが、今年は1軒だけとなりました。
齋藤社長:「長野の気候に合わせてできたものなので、たとえ1軒でも花見を楽しんでもらえるよう守っていきたい」
花見小屋は、今月23日までの営業を予定しています。
桜前線が近づいてきた長野市。
公園では、今月9日から「城山さくら祭り」が初めて開かれる予定で、キッチンカーなども並ぶということです。