韓国の「非常戒厳」宣言をめぐり弾劾訴追されていた尹錫悦大統領についてです。韓国の憲法裁判所はきょう、尹大統領の罷免を決定しました。ソウルから報告です。
尹大統領は去年12月、「非常戒厳」を宣言して国会に軍を投入させるなどし、弾劾訴追されていました。
弾劾審判で国会側は、非常戒厳宣言を憲法違反と指摘する一方、尹大統領側は野党が無差別に予算を削減し、政権幹部の弾劾訴追を乱発するなどしたことへの警告で、憲法違反ではないなどと訴えていました。
きょうの憲法裁はテレビで生中継されるほど注目を集めましたが、憲法裁判所は裁判官8人全員一致で尹大統領の罷免を決めました。
理由については、「国政のマヒ状態などは、兵力を動員して解決できるものではない」「判断を正当化できるほど危機的状況が存在したとはみられず、国民を衝撃に陥れ、社会に混乱を引き起こした」などと指摘しました。
この決定に、市民には喜びと悲嘆が交錯しています。
弾劾賛成
「とても嬉しい。私たちが勝った」
「国民主権の勝利だ。大韓民国はこれから大きく発展していくだろう」
弾劾反対
「全く納得がいかない」
「大統領の復帰のために命を懸けて最後まで戦います」
尹大統領は先ほど談話を発表し、「これまで大韓民国のためにお仕事できて大変光栄でした。皆様のご期待に添えず、とても残念で申し訳ありません」などと述べています。
今回の決定を受け、尹大統領は即時失職し、60日以内に大統領選挙が実施されることになります。
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