■プロ野球ドラフト会議(20日 都内)

巨人と阪神が、高校通算68本塁打の高松商業・浅野翔吾(17)外野手の1位指名で重複、くじ引きを担った巨人・原辰徳監督(64)が“右手”で「交渉権確定」を引き当てた。巨人は事前に浅野の1位指名を公表していたが、阪神は公表していなかった。ドラフトで巨人と阪神の2球団のみの競合は初。

巨人・原辰徳監督(64)は、これまでドラフトのくじ引きで通算1勝11敗の6連敗中だったが、ついに負の連鎖を止めた。阪神の岡田新監督はこれまでのドラフトは、“左手”でくじを引き1勝7敗の5連敗中だったため今回、右手で引いたがまたも幸運の女神を引き寄せれなかった。

交渉権を獲得後、原監督は「私自身はくじ運はね、悪くないですけど、監督としてのくじ運は何連敗と良くない。今日もここに来る道順を変えながら、靴も新しいものにした」と喜びのコメント。さらに浅野選手に向けて「我々も大手を振って迎い入れるので何の不安もなくジャイアンツの門を叩いて欲しい」とエールを送った。

原監督と岡田監督は、これまで過去2度、ドラフトでくじを引き合い、ともに「交渉権確定」を引き当てられなかった。2006年に1位指名の堂上直倫(愛工大名電)は両球団に加え中日も競合し、中日が交渉権を獲得。2007年は大学・社会人ドラフト1位の大場翔太(東洋大)に6球団で競合しソフトバンクが交渉権を獲得、両者は外していた。

原監督は08年にソフトバンクと競合した大田泰示(東海大相模)を引き当てたのみだった。これまで岡田監督は07年の高校生ドラフトで、外れ1位で高浜卓也(横浜)を引き当てたのみ。

原監督と岡田監督は2006~08年の3シーズン、ペナントを争った。

【原巨人と岡田阪神の3年間の通算成績】

■原巨人の34勝35敗1分
2006年 優勝中日、2位阪神、4位巨人(対戦成績:巨人と阪神は11勝11敗)
2007年 優勝巨人、3位阪神(対戦成績:巨人の9勝14敗1分)
2008年 優勝巨人、2位阪神(対戦成績:巨人の14勝10敗)

08年は前半から阪神が首位を独走も、巨人が最大13ゲーム差をひっくり返し優勝、「メイク・レジェンド」を達成した。V逸の責任を感じた岡田監督は辞任、5年間の第1次政権に終わりを告げた。

◆浅野翔吾(あさの・しょうご)
2004年11月24日生まれ、香川県高松市出身、170cm 86kg。右投げ両打ちの外野手。屋島スポーツ少年団で野球を始め、屋島シーホークス、屋島中では捕手を務めた。U-15日本代表としてBFAアジア大会優勝に貢献。高松商では1年夏からレギュラー。昨年12月にはイチロー氏の指導を受けた。今夏の甲子園では準々決勝で近江に敗れるも、10打数7安打、打率.700で3本塁打を放ち、打点6、3四球2死球の出塁率.800をマーク。U-18W杯代表に選出された。高校通算68本塁打。