時刻表や運行ルートを決めずに予約状況に応じて柔軟に運行する新しい乗合バスが1日から石川県志賀町に導入されました。利便性はどう変わったのでしょうか。

志賀町で運行が始まった「しかばすいーじー」。

これまで、決まった路線を時刻表通りに走るコミュニティバスを運行してきましたが、利用者の減少や運行コストの高騰を理由に、新たに事前予約が必要な乗合バスに生まれ変わりました。

高齢女性「歳がいったら足が不自由になる。バスがあると便利」

高齢の夫婦「免許返納した時に使える」

しかばすいーじーは、事前に会員登録を行い電話やアプリから希望する日時や乗車人数、町内に250ある停留所から出発地と目的地を選択し予約します。

人工知能=AIが最も効率のいいルートを割り出し、近くにいるバスが停留所に向かう仕組みです。

志賀町震災復旧復興創生室・藤田健人さん「停留所から停留所へと横に一気に移動ができる。乗り換えなしで、乗っている時間も短くなって移動ができるのがメリット」

これまでの路線では、乗り換えが必要だった場所が1つのバスで結ばれるようになった一方で…

親子連れ「まだ登録していないので、詳しくは知らない。ちょっとそのあたりは使ってみてどうかなと思う」

町民「登録しないと乗せてもらえない。とった方が便利とはいうけど使いこなせない」

認知度の低さや、会員登録や事前予約といったハードルが課題になっています。

志賀町震災復旧復興創生室・藤田健人さん「町のケーブルテレビや広報などに継続的な周知をしていて、どこかで試乗会などあればいいんでしょうけど、認知度というところを上げて周知していこうかなと思っている」

志賀町では今後も、イベントなどを通して住民に説明や会員登録の機会を増やしていきたいとしています。