出産費用を原則、女性側に徴収する方針のもと内密出産の受け入れを始めた東京都の賛育会(さんいくかい)病院に対し、熊本市の慈恵病院は、女性側が出産費用を支払えない場合、代わりに負担する考えを明らかにしました。
賛育会病院は3月31日、医療機関としては慈恵病院に次いで全国で2例目となる内密出産の受け入れを始めました。

病院は出産費用について、内密出産する女性と話し合った上で、原則として徴収する方針です。
これに対し、女性側に費用負担を求めずとも内密出産を受け入れている慈恵病院の蓮田(はすだ)院長は、「費用を払えないことで女性が内密出産を諦める恐れがある」と指摘していました。
このような中、4月3日、蓮田院長は、女性が費用を支払えず、賛育会病院から請求されれば代わりに支払う考えを明らかにしました。
慈恵病院 蓮田健院長「お金のことは慈恵病院でしますから、頑張って内密出産やってきてくださいと言って送り出して、賛育会の方で出産してもらう」

なお、蓮田院長によりますと3日、東日本に住む女性から「内密出産したいが費用が払えないため、できれば慈恵病院で出産したい」と相談があったということです。