対策するも“踏んだり蹴ったり…” キャベツなどの出荷に影響

(大嶽農園 大嶽繁高さん)
「それも通り抜けちゃう。そんなことは(今までに)なかった。よく見たら羽をすぼめて網の目から入ってくる」

網目をかいくぐる『スーパーヒヨドリ』が狙ってくるのは甘みのあるキャベツやブロッコリーなど。一方で香りの強い春菊やパクチーには見向きもしなかったということです。

(大嶽農園 大嶽繁高さん)
「(食べられると)成長が止まっちゃう。(ブロッコリーの)出荷量は半分くらいにしかならなかった。キャベツは玉にならず広がっちゃった。うちでは全滅」

食欲旺盛な「スーパーヒヨドリ」 出現の背景には、ことしの気候の影響があるのではと大嶽さんは話します。

(大嶽農園 大嶽繁高さん)
「ことし2月は非常に寒くて雨が降らなかった。生育が悪いのは野菜だけでなく他もそうだと思う。普通ならこの時期はミカンなど食べる物が近くにあるのでそちらに行くが、それがないからこっちに来たのでは」

最終的に、防寒や風よけに使う不織布を作物にかけて被害は落ち着いたといいますが、先月は最高気温が20℃を超える日もあり、不織布をかけたことでかえって暖くなりすぎて成長が進み、出荷できなくなったものもあるそうです。

(大嶽農園 大嶽繁高さん)「タイミングが、ことしは踏んだり蹴ったり」