林業の担い手確保を目的に2022年度新設された農林大学校の森林学科。

林業のプロを目指し、入学から半年が過ぎた1期生たちの奮闘が続いています。


チェーンソーを巧みに使って立木の伐採に取り組む若者。


林業の担い手確保を目的として、山梨県が2022年度新たに設置した県立農林大学校森林学科の学生です。


学生:
今後に向けて面白い。


4月の入学式ではスーツ姿が初々しかった9人の青年たち。


半年が過ぎ、実際に森に入って木を伐採したり重機で木材を運搬したりと本格的な実習に奮闘しています。


学生:
とても充実した環境で楽しく勉強している。


学生:
ゼロからまったく知らない人でも、講習を受ければちゃんとした林業従事者になれると感じた。


とはいえ、プロの林業従事者への道は厳しいもの。


わずか1ミリ、1度でも切る深さや角度を誤ると重大な事故につながるため、講師が丁寧に指導をしています。


県立農林大学校森林学科専任講師 青山将英さん:
教えたことをすぐに吸収する能力が非常に若者は高い。


山梨県内で林業を行っている人はおよそ960人で、ピーク時の4分の1に減少しています。


担い手の高齢化が主な要因ですが、大学校では今、若い担い手の確保が急がれているといいます。


県立農林大学校森林学科専任講師 青山将英さん:
今円安が進んでいるので、外国の木材と国内の木材の(価格は)もうそんなに差がないと思うので、今ある資源をきちんと木材として出して、皆さんに使ってもらうことが必要。


学生:
若い人が林業に入って、山梨の発展につなげられたらいい。


森林学科のカリキュラムは2年間で、2023年度はドローンの活用など、より専門的な実習に取組むということです。