中国軍の台湾などを管轄とする東部戦区はけさ、台湾周辺で軍事演習を行うと発表しました。頼清徳総統が中国を「敵対勢力」と名指ししたことを受け、けん制する意図があるとみられます。
中国軍の東部戦区の発表によりますと、軍事演習は、陸・海・空軍やロケット軍などが合同で行い、多方向から台湾島に接近するとしています。
軍事演習の目的については「台湾独立」勢力に対する厳重な警告と強力な抑止としていて、SNSの公式アカウントでは、独立勢力とみなす台湾の頼清徳総統を揶揄したアニメを公開しています。
頼清徳総統は先月13日、安全保障に関する会議を開き、中国について「域外敵対勢力」と名指ししたうえで、中国によるメディアや芸能人などを使った世論への浸透工作に対抗する考えを示していました。
また、スパイ行為に関わった軍人や退役軍人をさばくための軍事裁判制度の復活などの対策を打ち出したばかりでした。
この発言に対し、中国政府は「平和の破壊者であり、台湾海峡危機を作り出す人物だということを改めて立証した」と頼清徳総統を批判する談話を発表。「火遊びをする者は必ず自らを焼くことになる。祖国統一の流れはいかなる勢力も阻むことはできない」と激しく反発していました。
また、中国軍事科学院もきょう、動画を公開。頼清徳総統が中国を敵対勢力と名指ししたことについて、「中国と台湾の関係を断ち切り、台湾海峡の緊張を高めようとしている」と非難しました。
関係者によりますと、今回の軍事演習は、頼清徳総統のこうした発言に対し、けん制する意図があるのではないかということです。
注目の記事
背中に傷が…「命を失わなくてよかった」クマに背後から襲われた女性 ”その瞬間”の出来事を記者に語る(山形・飯豊町)

健康志向で急増! 姿勢も体幹も整う「マシンピラティス」 SNS発信で人気拡大

「あの日までのお母さんも死んだ」“たった15分の横着”が奪った夫と日常 1枚800kgの鉄板落下事故 被害者家族が訴え「被害者にも加害者にもさせないために」


乳房再建は “形” でなく “生き方” 取り戻す治療…富山大学で進む乳房再建の最前線

祖母を殺された小学4年生は今・・・「事件が私の人生を変えた」 山口県連続殺人放火事件から12年 被害者遺族が事件を振り返る

ドリフト?公園を暴走し荒らしたのは白のRV車 今も公園は痛々しいまま…一時の快楽で逮捕された男の行為 泥には証拠となるタイヤの痕 町は損害賠償請求も視野(山形・山辺町)
