1600人を超える死者が出ているミャンマーの大地震で、軍事政権への武装抵抗を続けていた民主派組織が戦闘の一時停止を発表しました。隣国タイでも懸命の捜索活動が続けられています。中継です。

タイの首都バンコクで高層ビルが崩壊した現場です。きょうも行方不明者の捜索が続けられていて、これまでに10人が死亡、依然、50人以上の安否がわからなくなっています。

一方、JNNは震源に近いミャンマーの首都ネピドーに入りました。

記者
「地震の影響で道路にはひびが入っていたり、陥没していたりして損壊が激しくなっています。そして、2階建ての建物が倒壊し、つぶれてしまっています」

市場で働く人
「2人が亡くなりました。地震がとても怖くて泣いていました」

地震で市街地にある市場が倒壊し、近くの住民によりますと、2人が巻き込まれて亡くなったということです。

今回の大地震では、ミャンマー国内で1644人が死亡、日本人2人を含む3400人以上が負傷したとされていますが、犠牲者はさらに増えるおそれがあります。

震源の周辺地域では、4年前の軍事クーデター以降、軍と民主派の戦闘が続いていますが、民主派組織の「NUG=国民統一政府」は、被災地での人道支援活動を進めるため、「今月30日から来月12日までの2週間、軍との戦闘を一時的に停止する」と発表しました。

ミャンマーには、ロシアや中国、シンガポールが救助隊員らを派遣していて、国際援助の動きが広がっていますが、独立系メディアは、ミャンマー軍が北東部などで空爆攻撃を続けていると指摘していて、予断を許さない状況が続いています。