デンマーク自治領グリーンランドの議会選挙で第一党となった民主党が、ほか3党との連立政権の樹立を発表しました。

今月行われた議会選挙で第一党となった民主党のニールセン党首は28日、ほか3党との連立政権を樹立すると明らかにしました。

グリーンランドをめぐっては、アメリカのトランプ大統領が領有に意欲を示していますが、アメリカとの関係強化を訴える中道右派のナレラク党を除く4党が連立を組んだ形です。

ニールセン党首は、首都ヌークで行われた式典で、トランプ政権を念頭に「国民は圧力にさらされている」としたうえで、それに対抗するためには「団結しなくてはならない」と主張しました。

一方、新政権樹立の発表からほどなくして、アメリカのバンス副大統領がグリーンランドに到着しました。

北西部にあるアメリカ軍基地を訪れるということですが、現地メディアによりますと、ニールセン党首は新政権発足前の訪問について「敬意が欠如している」と批判しました。