ロシアのプーチン大統領はウクライナのゼレンスキー大統領について、すでに任期が満了し非合法だと主張し、国連の支援による暫定統治の導入を議論するよう求めました。

プーチン大統領は27日、北部ムルマンスク州で原子力潜水艦の乗組員らと懇談した際、ゼレンスキー大統領の任期が去年5月に満了していることを念頭に「ゼレンスキー政権は非合法でネオナチが権力を握っている」と主張し、交渉相手として認めない姿勢を改めて示しました。

そのうえで「国連の支援のもと、ウクライナに暫定統治を導入することについて、アメリカやヨーロッパなどと議論することが可能だ」と述べ、暫定統治下で選挙を実施し、その後に発足した新政権と和平交渉を始めることが可能になるとの考えも示しました。

プーチン政権はウクライナ侵攻の目的の一つに「非ナチ化」を掲げていて、ロシアに抵抗を続けるゼレンスキー氏の排除を狙っているとみられます。