後楽園や岡山城にほど近い、市道の改良工事が完成しました。工事は10年以上かけて行われたもので、防災上の安全性や観光地周辺の回遊性の向上などが期待されます。

(柏野仁弥キャスター)
「岡山後楽園から鶴見橋を西へ渡ったこの場所から南に進み、石山公園横までの約400mの工事が完成しました。道も広く通りやすくなりました」

後楽園や岡山城に近く観光客や、この季節は花見客で通行量の多い市道石関町3号線。

石関町~出石町1丁目までの約400メートルの区間で道幅の拡幅工事が進められてきました。

岡山市が通行時や洪水時の安全性の向上を目指し、まちづくり事業の一環として取り組んだもので、当時、建物があった場所などの民間の土地は市が買収。2013年度に着工し総事業費は約7億2千万円です。それまで狭いところで3メートルだった道路の幅は10.5メートルにまで広げられました。

(テープカット)
「どうぞ~」

きょうは記念式典も開かれ岡山市の大森雅夫市長や地元の関係者らが工事の完成を祝いました。

(大森雅夫岡山市長)
「景観面・後楽園から岡山城に行く回遊性の面でずいぶん良くなったと思います」

また、これまでは市道北側の約80メートルは道幅が狭いため、車の通行は規制されていましたが、拡幅により午後3時からは終日通り抜けできるようになりました。岡山市はこの道路がつながる旧市民会館跡地の整備も計画していて、さらなるにぎわい創出を目指しています。