先生たちとの別れを惜しみました。

宮崎県延岡市の離島、島野浦島では、学校を離れる教職員が、子どもたちや住民に見守られながら、島をあとにしました。

延岡市の沖合およそ4キロにある離島、島野浦島。

この春、義務教育学校「島野浦学園」の教職員5人が、退職や異動に伴い、島を離れることになりました。

28日は午前11時の船の出港を前に、子どもたちや島の住民およそ50人が見送りのため、フェリー乗り場に集まりました。

子どもたちは先生の周りに駆け寄り、花束などを手渡して感謝の気持ちを伝えるとともに、別れを惜しんでいました。

(今年度で定年退職 中原伸一校長)
「良かった。この子たちの卒業見られて最高です。島野浦での最後の2年間は本当に夢のような幸せな毎日だった。感謝の言葉しかでてこない。最後の最後まで本当にありがとうございます」

(転任する 大久保朋広教頭)
「いろんなスポーツを一緒にやって、笑ったり、楽しんだりして、思い出に残っている」

(島野浦学園 西口祥英さん)
「悲しいのは嫌だから、次も頑張ってと応援の気持ちを込めて送ってあげたい」(島野浦学園 橋口莉奈さん)
「ここよりも大きい学校に行くと聞いたので、人数多いのは大変だろうけど、この学校の思い出をもとに頑張ってください」

そして、フェリーの出港時間を迎え、いよいよ別れの時。

(子どもたち)「さようなら」

色とりどりの紙テープが海風になびく中、子どもたちは島を離れていく船にいつまでも手を振っていました。