岡山県南部の山林火災は、延焼が拡大する危険はなくなったとして岡山市が「鎮圧」を発表しました。現場から中継です。

(和泉砂絵記者)「岡山市南区の山林火災の現場近くです。通行止めが解除され、消防の許可を得て安全な場所からお伝えしています。

こちら、ご覧の通り焼け跡が残ったままの状態になっていまして、見てみますと土の上に焼け焦げた草木が残っていまして、一面真っ黒なのが確認できます。

そしてこちら少し目線を移してみますと、隣の山では一面が真っ黒に焼け焦げた状態になっていて、ほとんどの木が黒く焼け焦げているのも確認できます」

(大森雅夫岡山市長)
「本日正午を持って鎮圧されたものとしたい」

岡山市は熱源などの調査で延焼拡大の危険はなくなったとして、きょう(28日)「鎮圧」を発表しました。

(ヘリリポート JNN取材団 藤谷公一カメラマン)
「山林火災の影響で山肌は黒くなっています」

今月23日に発生した山林火災。焼損面積はおよそ565ヘクタールと、記録が残る1965年以降県内最大規模となりました。

午前中には岡山市南区の627世帯に出されていた避難指示が解除。この火事で空き家と倉庫、あわせて6棟の被害が確認されていますが、住宅や人への被害はなかったということです。鎮圧を受け住民からは安堵の声が。
(和泉砂絵記者)
「先ほど鎮圧したそうです」

(近くの工場の工場長)
「良かった」

(近くで畑作業をしていた人)
「どんどん広がると、どこまでいくかわからないというのがあった」
「ほっとしましたね」

甚大な被害となった山林火災。岡山市は「引き続き鎮火に向けた警戒をする」としています。中継でした。