元特攻隊の隊長が語る 平和への想い
丸茂さんは戦後、自宅の庭に特攻で命を落とした仲間の慰霊碑を建立しました。

元 特攻隊の隊長 丸茂高男さん:
「あの戦争、想像もつかない戦争に入って、周囲が大変化する、戦争っていうのはひどいね。絶対、殺し合いはやっちゃいけないと思いますね」
大正、昭和、平成を生き抜き、そして令和の時代を見つめる丸茂さん。
特攻隊長としてあの戦争を戦ったからこその強い想いがあります。

元 特攻隊の隊長 丸茂高男さん:
「戦争だけはやっちゃいけませんね。経験してみて」
「やっぱり歴史ってものは、つながっていきますからね。その延長線上でよく論議をして、戦争を始めるようなことがないように、よく進まなければいかん」
後記:
丸茂さんは戦後、現在の農林水産省を経て山梨県庁に入庁。
戦後の食糧事情が厳しい時代に農地開発などに取り組み、県教育長に就任してからは平成時代をけん引することになる若い世代の教育に尽力しました。
そして、令和の幕開けを見届けるかのように、取材から半年後の令和元年(2019年)10月13日に亡くなりました。95歳でした。
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