20日から岩手県盛岡市で開催されるスポーツクライミングW杯盛岡大会の事前会見が18日、東京・渋谷で行われ、東京五輪で銅メダルを獲得した野口啓代さん(33)が出席し、大会への期待を語った。

今大会は、東京五輪で行われた「コンバインド」の形式とは違ったフォーマットで開催される。これまでは、「スピード」「ボルダリング」「リード」の3種目の、それぞれの種目での順位を掛け合わせたポイントで最終的な順位を決定していたが、新しい「コンバインド」は、「ボルダリング」「リード」の2種目で、それぞれクリアの状況に応じて設定されたポイントの合計点で順位が決まる形だ。
既にこの形式でいくつかの大会が開催されているが、W杯で開催されるのは、この盛岡大会が初めてとなる。

会見に出席した国際スポーツクライミング連盟(IFSC)の小日向徹副会長は「見ている人にもわかりやすいように変更した。運営としても、今回は試金石となる大会。来年スイスでパリ五輪に向けた予選が始まるので、そこまでにルールを固めたい」と今大会が、パリに向けて、運営としても重要な位置づけとなると語った。

また、野口さんは、「今大会は、日本人がメダル争いをすることになると思う。先日のアジア選手権はリードが得意な人がやや有利に感じるところはあった。課題次第で結果が変わるという印象。今後パリに向けて、フェアなルールとなっていくことに期待したい」とルールの課題にも言及しながら、期待を語った。

選手の代表として会見に出席した、昨年の世界選手権王者の藤井快(29・TEAM au)は「リードでは上の方にいくと、“この一手”というところが、かなりプレッシャーに なると思う。アジア選手権で体験したので、その経験を活かしたい」と語った。

また、地元開催となる、女子の伊藤ふたば選手(20・TEAM au)は、地元での開催を嬉しく思う。ボルダリングが終わった時点で、リードでどこまで行かなければいけないというのが明確になるので、プレッシャーになる。このフォーマットは本当の実力が出ると思う」と地元開催への喜びと共に、新フォーマットへの思いも語った。

大会は20日に男女共に予選、21日に男女の準決勝と男子の決勝、22日に女子の決勝が
行われる。

(写真は左から藤井選手、伊藤選手、野口さん)