高知県立牧野植物園の18代目の園長に、生薬や薬用植物を研究する、昭和薬科(やっか)大学の高野昭人(たかの・あきひと)教授が就任することになりました。
高野さんは昭和薬科大学が所有する薬用植物園の園長も務めていて、3月末に定年退職します。牧野富太郎博士のように、幼いころからフィールドワークに没頭し、地道に調査することが好きで、高野さんは博士の妻・壽衛(すえ)さんのようにいつも自身を支えてくれる妻の一言が園長就任を後押ししてくれたと話します。
(昭和薬科大学 高野昭人 教授)
「薬学の分野にいるとすごく魅力的な、非常な光栄なことなので、家族に相談しましたし、悩んでいたんですけど、最終的には妻の『いきたいんでしょ?』それで決まりましたね」
牧野植物園は子どもたちの植物への興味や教育の普及につなげようと、2023年、子どもたちが植物を観察・実験できる「植物研究交流センター」を設置。高野さんは“来てもらう″だけでなく、こちらから“出向いていく”ことも検討したいと話します。
(昭和薬科大学 高野昭人 教授)
「小学校に行く、こちらから出かけることもアリなのかなと。あとは小学校で簡単な薬草を栽培してもらうなど、積極的に楽しめるような、ここでもすでにやっているので、そこに参加できるかなと思っている」
新体制の県立牧野植物園は、4月から始動します。