宮崎産業経営大学で助教を務めていた女性が、職場結婚を理由に雇い止めを受けたなどとして、大学などを訴えた裁判で和解が成立しました。

宮崎産業経営大学で助教を務めていた女性は、去年7月、同じ大学の教授との結婚をきっかけに今年度末での雇い止めを通告されたほか、事務職員に配置転換されたとして地位の確認や慰謝料を求め、宮崎地裁に提訴していました。

大学側は、当初、争う姿勢を見せていましたが、地裁での話し合いを経て、3月21日、和解が成立したということです。

女性に対する処分が撤回されたほか、准教授に降格した男性への処分も撤回されました。

(和解が成立した助教の女性)
「全ての方の人権が保障されて、個人が個人として尊重される社会になることを期待しております」

宮崎産業経営大学は「すべての教職員、とりわけ女性の教職員の就労環境を整え、健全な大学運営を行っていく」などとコメントしています。