26日午前、福岡県北九州市小倉北区の病院で有毒の「塩素ガス」が発生し、患者やスタッフなどおよそ150人が避難しました。
塩素系洗浄剤のボトルに誤って過酢酸系洗浄剤を入れたのが原因だということです。
けが人はいませんでした。

26日午前11時ごろ、小倉北区大手町の「健和会大手町病院」で、「ガスが発生、透析室内、負傷者なし」と消防に通報がありました。
警察と病院によりますと、2階の透析室で、有毒の塩素ガスが発生しました。
塩素系洗浄剤(次亜塩素酸)のボトルに、誤って過酢酸系洗浄剤(酢酸)を入れたことが有毒ガス発生の原因だということです。
患者やスタッフなどおよそ150人が駐車場や病院前の広場に避難をしました。
けが人はいませんでした。
周辺の道路に交通規制が敷かれましたが、およそ3時間後の午後2時ごろ解除されました。
消防が空気中の有毒ガス濃度を測定し安全性が確認されたことから、病院は午後3時に通常診療を再開しています
大手町病院は「このような事案を発生させ、申し訳ありませんでした。病院として薬品の取り扱いを見直し、再発防止に努めます」とコメントしています。