ウクライナのゼレンスキー大統領は25日、記者会見で黒海における安全航行の確保やエネルギー施設への攻撃停止について「アメリカが声明を発表した時点で有効だと考える」と述べて、即時に実行されるとの考えを示しました。

また、合意については「正しい決断だが、うまくいくかを判断するのは時期尚早だ」と慎重な姿勢を見せ、「ロシアが合意に違反すれば、アメリカに制裁措置や武器の供与を求める」と述べて、ロシア側をけん制しました。

協議に参加したウメロフ国防相はSNSで、合意内容を示したうえで、黒海の東側以外の海域でのロシア艦艇のいかなる移動も「合意の精神に違反する」と指摘。ウクライナの安全保障に対する脅威とみなし、「その場合は自衛権を行使する完全な権利を有する」として対抗措置を取る考えを示しました。

また、合意した内容について「実施や監視、管理に関する詳細や技術面での合意のために、できるだけ早く追加の協議が必要だ」と付け加えました。