津軽を中心に“豪雪”に見舞われた青森県内にようやく春の訪れです。青森気象台は25日午前、青森市の積雪が「ゼロ」を観測したと発表しました。

河村庸市 キャスター
「午前9時の青森市です。日差しがあって時折吹く風も冷たく感じません。コートがいらない陽気となっています」

春めいた陽気に包まれた25日の県内。
八戸で19.8℃となるなど、23ある観測地点のうち15地点で2025年の最高気温となりました。

各地で「4月中旬~6月中旬並み」の暖かさとなるなか、青森市では雪囲いの撤去が行われました。

そして、気象台では長い冬に別れを告げる観測が発表されました。

青森地方気象台 藤田 淳 調査官
「けさの9時で積雪が0センチとなりました」

年が明けてから初めて積雪がゼロになるのは、2024年の2月14日より39日遅く、過去10年では2番目に遅い観測です。

“豪雪”となった青森市では、2月23日に150cmの最大積雪を観測しましたが、約1か月かけてようやく積雪が「ゼロ」に。市民も喜びを隠せません。

青森市民
「うれしいです。移動の時間が減るから」

「自転車が使えるようになったのが、すごく便利」

「うれしいです。万歳」

春の到来とともに、すでに夏に向けた準備も始まっています。

ベイエリアにあるラッセランドでは、12人の作業員が8月の「青森ねぶた祭」に照準を合わせ、ねぶたの制作小屋の設営作業をしています。

藤本建設 現場責任者 相川 亮さん
「(設営は)毎年のことで2月に入ったら計画している。私もねぶたが好きなので、今からワクワクしています」

県内は向こう1週間、平年より気温の高い日が多い見込みで、春本番が一歩ずつ近づいています。