一度は死刑が確定しながら裁判のやり直しで無罪が確定した袴田巖さんに対し、静岡地方裁判所は、刑事補償金約2億1700万円を交付することを決定しました。
袴田さんは、1966年、静岡県旧清水市(現静岡市清水区)で一家4人を殺害したとして一度は死刑が確定しましたが、2024年、静岡地裁は裁判のやり直しで無罪を言い渡し、判決が確定しました。
静岡地裁は2025年3月24日付で、袴田さんが逮捕されてから2014年に釈放されるまでの約48年間について、刑事補償金として2億1736万2500円を交付すると決定しました。
法律で定められた上限額の1日1万2500円が交付されていて、袴田さんの弁護団によりますと、刑事補償金としては過去最高額になるということです。
<袴田さんの弁護団 小川秀世弁護士>
「こういう補償を受けること自体は今までの苦労に少しは報いることができると思うが、袴田さんにとっては2億円ではとても償い切れないようなことを国家は袴田さんに過ちを犯したと思う」
袴田さんの弁護団は、今回交付された刑事補償の額を踏まえた上で、今後、冤罪の責任を問う国家賠償請求も行う方針です。
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