自ら命を絶った県立高校の男子生徒の遺族が、沖縄県に対して損害賠償を求めていた裁判で、県が賠償金を支払う事で和解が成立しました。
この裁判は、2021年に沖縄県立コザ高校の空手部に所属していた男子生徒が自死したことについて、「自死は顧問のパワハラが原因だった」として、生徒の遺族が沖縄県に対し、約1億4000万円の損害賠償を求めていたものです。
この問題を調査した第三者委員会は、去年3月、男子生徒は顧問による「理不尽かつ強烈な叱責」を苦に自死したと結論付けていて、那覇地裁は、去年12月に和解を勧告していました。
21日、沖縄県と遺族は、県が遺族に損害賠償金8200万円を支払うことで和解が成立しました。
和解を受け遺族は、「教師のパワハラは許されないということを前提として和解できたことで前に進めることができる」とコメントを発表しています。