「日本一過密」な福岡空港 第2滑走路は国際線の離陸用

福岡空港は、滑走路1本の空港としては発着回数が国内で最も多く、「日本一過密な空港」と言われ、混雑緩和のため約1640億円をかけて第2滑走路を整備しました。
平行する2本の滑走路は間隔が狭く同時に離着陸ができないため、第2滑走路は国際線の離陸用として運用されます。
発着可能回数は38回→40回に

第2滑走路の運用で1時間あたりの発着可能回数はこれまでの38回が40回に増え混雑緩和が期待されます。
1時間に2回しか増えないため処理能力の向上は、限定的ではないかという見方もありますが、専門家は第2滑走路の意義は大きいと指摘します。
第2滑走路のメリットは

元主任航空管制官 田中秀和さん「これまでの福岡空港に1本しか滑走路が無い状態だと、滑走路で何かしらのトラブルが起きたときに必ず運航が止まってしまって離陸も着陸もできなくなってしまう。新滑走路、2本目ができたことで一本目に何かあったとしても、2本目の新滑走路に何かあったとしても、もう一つの滑走路で運用を継続することが条件が整えば可能です。そういった意味で言うとメリットは非常に大きい」

これまではバードストライクなどのトラブルのため、第1滑走路が使えなくなると福岡空港は運用できなくなりました。

今後は第2滑走路を使うことでスムーズに運用することができるようになります。
第2滑走路の運用開始は離着陸の回数が増えるだけでなく、福岡空港の利便性の向上につながりそうです。