香川県高松市のサンポート地区に中四国最大級のアリーナがオープンしてまもなく1か月。イベントがある週末には多くの人が集まり、周辺ににぎわいが生まれています。
「大切なのはこれから」。アリーナを生かした街づくりをどう進めるべきか、専門家は課題を指摘します。
あなぶきアリーナ香川を周遊できるような環境づくりが重要
「もう安泰やと思います、サザンがライブしてくれれば」
「最高です、きれいな施設で、匂いもいいし」

国民的ロックバンド、サザンオールスターズのコンサートでこけら落とし。全国からファンが集まり、熱狂に包まれました。その翌週には、若者たちが集まる音楽フェスが。
「とうとう県内でもこういう素晴らしい施設ができたんだなと感動しています」「香川県が都会になったなと思ってアリーナでライブすることによって、いろんな県から来てもらえるのかなって」

2月24日のオープンからまもなく1か月。大きなインパクトを与えた、あなぶきアリーナ香川です。
(香川大学 西成典久教授)
「今、県民市民みんなここへ関心を持っていると思うんですね。そういった状況の中で、行ってみて楽しいと思える状況をこの1年以内で作っていく。1年、2年経つともうみんなに飽きられてしまうところがありますので、とにかく早く手を打つ」
こう指摘するのは、香川大学経済学部の西成典久教授。都市計画、街づくりの専門家です。
(香川大学 西成典久教授)
「日常的なにぎわいをどう作っていくか。例えば駅を降りてから、県立アリーナまで行くと、県立アリーナの先に海が広がっていて、港もある。このあたりを周遊できるような環境づくりをするというのが、まずはとても重要じゃないかなと思います」