2024年度に盛岡市が行なった発掘調査で出土した資料の展示会が盛岡市の遺跡の学び館で開かれています。

この資料展には2024年度、盛岡市内5ヵ所の遺跡から出土した資料160点が展示されています。
この中で、盛岡市上飯岡の木節遺跡からは平安時代の須恵器工房の中で「物原」という、焼き物を作った時に失敗したものをまとめて捨てる場所の遺構が見つかりました。

このことから、この地では焼き物の須恵器を大量に作る窯が存在した可能性を示しています。
また盛岡市緑ヶ丘にある右京長根遺跡からは縄文時代に作られた12個の「Tピット」と呼ばれる、動物をとらえるための落とし穴が発見されました。

これにより、この地域にはけものみちが通っており、縄文時代の人たちが落とし穴を掘って、動物を捕えていたことが分かります。

また、国史跡である盛岡城跡の調査では、本丸から防空壕の後が見つかり、これまであまり知られていなかった近現代の利用が明らかになりました。

この展示会は5月18日まで盛岡市の遺跡の学び館で開かれていれます。