宮崎県延岡市の赤水湾で18日朝から野生のアザラシが目撃され地元で話題になっています。アザラシが九州の海で目撃されるのは、非常に珍しいということです。
延岡市にある赤水湾。住民たちが見つめる先には…
「あ、出た!また沈んだ」


けさ、姿を現したのは、野生のアザラシ。
時おり、海面から顔を出す愛らしい姿を見ようと、地元の人たちや近くにある名水小学校の児童たちも集まり、夢中になって探します。
(児童)「かわいいなと思いました」「初めて見たのですごいなと思いました」
(名水小6年・朝倉良太君)「登校中におじいさんから『アザラシがいるよ』って言われて、そのあとに見てみたら本当にいてかわいかったし、なんかキョロキョロしてて、その時はあんまり潜ったりはしませんでしたね」

6年生の朝倉良太君は、さっそく名前も考え中とのこと。
(名水小6年・朝倉良太さん)「速攻で思いついて『たまじろう』かなって思いました。でも名水のあたりだから『名水ちゃん』みたいな感じでもいいと思います」


地元住民によりますと、赤水湾でアザラシが確認されたという話は、これまで聞いたことがないということです。
アザラシを飼育している大分県の水族館の担当者は、体全体が確認できないため種類は特定できないものの、1歳から3歳くらいの若いアザラシとみられるということです。

(うみたまご飼育部・澤田達雄さん)「魚をとるのに夢中で親潮の強い流れに乗ってこっち(宮崎)のほうに流されて来たのでは。魚が豊富だったから、こっちまで来て『魚とって食べたいな~』みたいな感じ」
澤田さんによりますと、国内では、アザラシは北海道周辺に生息しているため、九州で目撃されるのは年に1件から2件程度と非常に珍しいということです。

(うみたまご飼育部・澤田達雄さん)「野生の動物なので、人には慣れていないので触ろうとか無理に近寄ろうとすると、とても危ないと思うので、そういったことはご遠慮いただいたほうがいい。みなさんが優しく見守っていてくれたら『居心地がいいな』とずっといるかもしれない」
アザラシといえば2016年にも串間市の海で確認され、「すわちゃん」と呼ばれて話題を集めました。うみたまごの澤田さんや延岡市は、安易に近づかず静かに見守ってほしいということです。














