「工業地」広がるニーズ

今回の熊本県内の地価公示で大きな特徴は、工業地の地価上昇エリアが拡大していること。前回は9地点中8地点でしたが、今回は9地点全てで上昇しました。

工業地に限った平均変動率では、今回初めて変動率が出た大津町が全国1位(33.3%)に。熊本市東区が前回の9.3%から大きく上昇し、3位(21.0%)にランクインしています。

熊本市東区の上昇理由について、不動産業者はこう分析します。

明和不動産菊陽支店 上原照正課長代理「工業地はかなり限られている。菊陽町も、大津町もしかりです。そこで地価が上がってしまって、事業に取り組むことができない事業者が他の場所を考えるとなると、熊本インターや菊陽町に近い熊本市東区が選ばれている」

『TSMCの町』今後は

半導体関連企業の集積を背景に、地価の上昇は今後も続くと見られます。

上原課長代理「菊陽町・大津町は引き続き高止まりのまま推移していくのでは。周辺の菊池・合志界隈でもニーズが拡大していくことはあり得る」