盛岡少年刑務所で起きた贈収賄事件で、刑務官の男に現金を送ったとして贈賄の罪に問われた受刑者の男2人の判決公判が18日行われ、盛岡地裁はそれぞれ懲役1年の実刑判決を言い渡しました。

判決を言い渡されたのは盛岡少年刑務所の受刑者・平田将被告31歳と中村綾被告25歳です。
判決などによりますと、2人は2023年11月から2024年1月までの間に、盛岡少年刑務所の刑務官から差し入れが禁止されている菓子や酒、写真などを受け取った見返りに第三者を介して平田被告が現金あわせて15万円を、中村被告が18万5000円を渡しました。

判決で盛岡地裁の中島真一郎裁判長は平田被告に対して、「刑務官の職務意識の低さにつけ込み、受動的な立場とはいえない」と指摘。
中村被告に対しても「主体的、積極的に関わっている」と指摘しました。
一方で「反省している」として懲役1年2か月の求刑に対してそれぞれに懲役1年の判決を言い渡しました。

平田被告は即日控訴していて、中村被告の弁護人は「する予定はない」とコメントしています。